落書き部屋

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庶民から見た景気の実感

昨日発表された景気動向指数に関していろいろ報道されているようですが、そもそも今回の「好景気」といわれた状態の中でどれだけ実感が伴ったのかと言われると甚だ疑問です。というのも私が名もなき中小企業に勤め、業種としてもあまり景気に左右されないためなのかもしれません。これが資産運用でウハウハな方々や、上場企業に勤務されているような勤労者であれば景気の上がり下がりをダイレクトに実感できるのかもしれませんが、その他大勢のいわいる「一般庶民」にとってはニュースの中の出来事です。

確かに人手不足感はここ数年実感しているのですが、そりゃ単純に労働者人口が減っている中では当たり前のことでして、業種・職種ごとの有効求人倍率のばらつきを見れば景気とはまた別次元のことでしょう。

ただ庶民から見ると原材料費高騰にともなう様々な値上げや、毎年国民的議論のないままに勝手に上げていく年金や健康保険料などのせいでジワリと可処分所得が減っているのが現実です。まあ各種商品の値上げや宅配便などの値上げは「相当の対価」を頂くという当たり前の原則からすると納得できますし、そうしないとしわ寄せはそこで働く人たちに行くのですから当然のことだと思います。

一方、社会保障の在り方についてはもっと大胆かつ抜本的な方針を打ち出さなければ出血は増える一方でしょう。痛みの伴う改革は当事者からすると避けたいのは分からないでもないのですが、こんな状態で未来ある子供たちにバトンタッチできますか?

その昔、当時大きな課題になっていた行政改革等について「火だるまになってもやる」と覚悟を表明し取り組み、本当に火だるまになてしまった橋本龍太郎さんみたいに、自身を犠牲にしても大ナタを振るう政治家はいないのでしょうか。

このままでは一気に落ちないにせよ、気が付いたら手遅れになっていそうで恐怖してしまいます。